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こころ/夏目漱石

2004 2月 13
by shinya

こころ
夏目 漱石

発売日 1952/02
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日本文学史に残る、最高傑作の一つといわれている、夏目漱石の「こころ」を読みました。僕の家の本棚にある数少ない小説の一つだったので、勉強の合間を縫って、ゆっくりと読んで行こうかと思っていたのですが、本の登場人物「先生」が主人公に送った手紙の内容の場面を読み始めてしまったが最後、夢中になって一気に全て読んでしまいました。
自分というものの存在が、他者の人生に何かしらの影響を与える。そして、自分も他者の行動や言動に振り回される。あっちへ行ったり、こっちへ行ったりする自分のこころの揺れにもがき苦しみながら、なんとか自分のこころの定位置を見つけようとする。はたして自分はどうしたいのか。何が自分の意志なのか。それらの問いにケリをつけられるのは、最終的には自分自身の力でしかないし、非常に孤独な作業が必要になってくる。本に出てくる「先生」の手紙を読んでいて、なんだか胸がギューと締め付けられるような苦しい思いをしました。


きっとこの本というのは、読むたびに新しい発見があり、本から受ける印象というのもかわるのだと思います。だから、コレ!といった感想が書けないのが正直な気持ちです。僕にはそれだけの器量がまだありません。この本を読んだことのあるみなさんはどんな感想を持ってるんだろう。きっとそれぞれいろんなことを思うんでしょうね。
この小説の中で何が起こったかという事実だけを語るだけなら、数分で十分だと思うんです。でも、その一つ一つの場面で登場人物が持っていた精神世界、繊細な心理状態を夏目漱石は非常に巧みに描き出していて、最後まで読者を飽きさせません。そんな漱石の鋭い人間描写力には、ただただ感嘆させられてしまいました。それと、明治になり大きく変化した伝統的な家族のしくみ、人生に対する価値観などについて触れることができたのも良かったかなと思います。
っていうか、「こころ」って、普通は高校生位の時に読むんですよね?推薦図書とかだし…。僕も確か高校生位の時に一度読もうとしたことがあったんだけど、当時、ボケ〜っと生きていた僕には何もピンとこなかった記憶があります…。まあでも、それから年をとって、この本から何か感じることができただけでも収穫かもしれません。

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  • カトー

    「こころ」は僕も高校3年の時に、教科書に載っていたので、授業で読みました。全部ではないですが、教えてくれた先生がものすごく怖い、明治時代からやってきたのではないか、というようなおじいちゃん先生で、その後、すぐに学期の途中でガンで亡くなってしまうのですが、今思うと、あの異常な怖さは気合いで教えていたのかな、と思います。先生は場面ごとにじっくりと考えさせる時間をとってくれて(当時は脅迫されているようだったけど)、さっと読むと「あっ、そう」てな感じのストーリーだけど、深い内容を読みとることができました。それから僕も手当たり次第にいろいろな本を読むようになったし、作文もキライではなくなりました。僕にとっての、まさに頭の構造を変えた一冊です。新しい発見があって、頭の構造改革ができるかもしれないから、また読み返してみようと思います。

  • shinya

    書き込みありがとうございます。僕は高校の時「こころ」を読んだかどうかすら覚えていないんですよね。まあ読んでいたところで、たぶんまったくピンとこなかったんだと思いますけど…。でもどうやらカトーさんは良い先生との出会いがあったようですね。最近思うんですが、良い先生との出会いというのはとても重要な気がします。時にはその人の運命すら決めてしまうような魅力的な先生というのはいるものかもな〜などと思ってしまうのです。中学、高校の時に英語を教えてくれた先生がすごく良くって、自分も英語を使えるようになりたいと思ってその道を選んだみたいな話とか良く聞きます。もちろんその人にも最初からそれを好きになる要素というのがあったとおもうんですが、それを引き出してくれる先生というのは素晴らしいな〜などと思ったりします。

  • カトー

    先生といえばコレ、
    http://www.sanctuarybooks.jp/mizutani/
    昨日読んで、最初の1ページから最後のページまで泣きながら読んでしまいました。機会があったら読んでみてください。

  • shinya

    男前の先生ですね。最初水谷と聞いて、水谷豊かと思ってしまいました。こういう先生がいるんですね〜。日本に帰った時にでも読んでみようと思います。日本で売れてるんですか?この本が今?なんか村上龍の「13才のハローワーク」という本が売れていると聞きました。この本にも興味があります。