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壁/安部公房

2006 2月 16
by shinya

壁
安部 公房

新潮社 1969-05
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初めて読んだ安部公房の作品です。社会における有形無形の様々な壁をテーマにした短編集です。どの物語も現代社会に通じるメッセージが深く深く織り込まれていて、とてもじゃないですが一回読んだだけでは理解できませんでした。読めば読むほど味が出そうな本です。独得のファンタジーの中には個人主義と全体主義、資本主義に共産主義など、対立する様々な事柄が含まれているように思います(多分)。中でも「赤い繭」が代表作として有名のようですが、個人的には「バベルの塔の狸」が興味深い話でした。しかし安部公房氏の頭の中っていうのはどうなってるんですかね。レオナルド・ダ・ビンチのように、理系、文系問わず活躍しているところがこれまたスゴい。

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  • なべ賞

    阿部公房は僕の好きな作家の一人です。現代社会の歪みを端的に表現した彼の作品はシュールレアリズムに溢れ、批判に溢れ、ウィットに溢れ、何より哲学に溢れているね。
    川端康成が受賞して以来、長いこと日本人作家でノーベル文学賞の候補に挙がっていたのがその阿部だった。存命中の個人に対して送られるノーベル賞。大江健三郎が受賞したのは、安部が死んだその翌年だったのです。

  • shinya

    返信遅くなってスイマセンでした。コメントのメール通知機能がオフになっていて、気がつきませんでした。もはや、だれもコメントしてくれないだろうと思っていたので、嬉しかったです…。
    安倍氏の作品は、一回じゃ全然味わえませんね。なんか読めば読むほど、新しい発見があるというか。予備知識みたいのもいる気がするし。でも、こういうテキストとちゃんと向かい合う事で、今まで考えなかったことや気がつかなかったことを考えさせられたりしています。
    ちなみになべ賞のサイトも毎日チェックしてます。